「手取りを増やしたい」と思って、食費を削る。使っていないサブスクを解約する。休日には副業もしてみる。
それでも、思ったほど生活に余裕が出ない。
私も以前は、お金を残すなら、まず支出を減らすものだと思っていました。もちろん節約は大切ですし、副業も収入源やスキルを増やせるいい方法です。
ただ、手取りを増やす方法はそれだけではありません。
税金や会社の制度を確認する、今の会社で給与を上げる、副業をする、そして「本業の年収そのもの」を見直す。
この順番で考えると、「あと何を削ろう」と悩み続けなくても、自分に合う伸ばし方が見つけやすくなります。
📌 この記事で分かること
- 会社員が手取りを増やす5つの方法
- 節約・副業・本業収入の上手な使い分け
- 本業の収入を増やすことが長く効きやすい理由
- 転職せずに「他社ならいくらか」を確認する方法
- 入金力を上げたい人が最初に確認したいこと
こんな人向け:節約しているのに余裕が増えない人、副業を始めるか迷っている人、今の給与が妥当なのか気になっている人。
💰 手取りを増やす方法は大きく5つ
会社員が手取りを増やす方法は、「払うお金を整える」「今の会社で収入を増やす」「会社の外から収入を増やす」の3方向で考えると分かりやすいです。
最初から転職だけに絞る必要はありません。今の自分に使えるものから順番に見れば大丈夫ですよ。
| 方法 | 何が変わる? | 向いている人 |
|---|---|---|
| 年末調整・控除を確認 | 税負担の適正化 | 申告内容をしばらく見直していない人 |
| 手当・福利厚生を確認 | 会社から受け取れるお金・支援 | 今の会社でできることから始めたい人 |
| 昇給・昇進・異動 | 本業の給与 | 現職に成長余地がある人 |
| 副業 | 給与以外の収入 | 時間やスキルを活用したい人 |
| 転職 | 給与水準そのもの | 今の会社だけでは年収が伸びにくい人 |
🧾 方法1|年末調整・控除の申告内容を確認する
まず確認しやすいのが、税金まわりです。
年末調整は、毎月の給与から源泉徴収された税額と、実際に1年間で納めるべき税額との差を精算する仕組みです。生命保険料控除など、条件に合う控除はきちんと申告しておきたいですね。
「節税商品を探す」より先に、本来使える制度に申告漏れがないかを見るほうがシンプルです。
なお、iDeCoは掛金全額が所得控除の対象になります。税負担を軽くしながら将来の資産をつくりたい人には相性がいい制度ですね。
一方で、iDeCoは老後資金をつくる制度なので、「今月自由に使えるお金を増やす」というより、将来のお金を効率よく積み立てたい人向けと考えると分かりやすいかなと思います。
🎁 方法2|会社の手当・福利厚生を確認する
意外と見落としやすいのが、今の会社の制度です。
住宅関連の補助、資格手当、家族手当、在宅勤務に関する支援など、会社によって用意されている制度はかなり違います。
就業規則や社内ポータルを最後に見たのが何年も前なら、一度確認してみる価値はあります。転職しなくてもできるので、いちばん気軽ですよね。
📈 方法3|昇給・昇進・社内異動で本業の収入を増やす
今の会社に給与の伸びしろがあるなら、まず社内で年収を上げる方法もあります。
- 評価制度と次の昇給条件を確認する
- 上位ポジションに必要な実績を上司に聞く
- 給与水準の高い部署や職種への異動を検討する
- 資格手当や役職手当につながる条件を確認する
今の職場や人間関係が好きなら、これはかなり魅力的な選択肢です。
反対に、評価制度を調べても数年先まで大きな変化が見込みにくいなら、その時点で初めて「外の給与水準も見てみようかな」と考えれば十分です。
💻 方法4|副業で収入とスキルを増やす
副業の良さは、収入源を一つ増やせること。それに加えて、本業とは違うスキルを試せるのも大きいです。
ライティング、デザイン、プログラミング、動画編集、講師、コンサルティングなど、本業の経験をそのまま活かせる仕事もあります。
会社員の安定した収入を持ちながら、小さく別の収入源を育てられる。これは副業ならではの強みですね。
💡 副業は「本業と組み合わせる」と強い
副業だけで全部を変えようとしなくても大丈夫です。本業で生活の土台をつくり、副業で収入源とスキルを増やす。この組み合わせなら、かなり使いやすいと思います。
🚪 方法5|転職して給与水準そのものを見直す
今の会社の昇給幅が小さい場合は、転職によって「給与のスタート地点」を変える方法があります。
ここで大切なのは、いきなり転職すると決めなくていいことです。
求人を見て、今の自分ならどのくらいの年収帯で声がかかるのか確認する。それだけでも、今の会社で頑張るか、社内で異動するか、外へ動くかを判断しやすくなります。
自分が他社でどのくらい評価されるのか気になる人は、自分の市場価値を確認する考え方も先に読んでおくと整理しやすいですよ。
🔑 本業の収入を増やすと、なぜ手取りに効きやすい?
節約や副業も大切ですが、長い目で見ると「毎月の給与の土台」を上げる効果は大きくなりやすいです。
たとえば節約は、一度固定費を整理すれば家計がかなり楽になります。ただ、家賃も食費もゼロにはできません。
副業は収入を増やせる一方、本業とは別に時間を使う方法でもあります。
それに対して、本業の給与水準が一段上がれば、毎月の給与という一番大きな土台が変わります。
だから私は、こんなふうに考えています。
節約
今あるお金を守る
副業
収入源とスキルを増やす
本業年収
毎月の収入の土台を上げる
節約は守り、副業は伸びしろ、本業年収は土台。
どれか一つを否定するのではなく、役割を分けて考えると分かりやすいんですよね。
📊 給料が上がっても「余裕が増えた感じ」がしにくいこともある
厚生労働省の毎月勤労統計では、2025年の現金給与総額は前年比2.3%増でした。
一方、「持家の帰属家賃を除く総合」の消費者物価指数で実質化した実質賃金は前年比1.3%減。名目上は給与が増えても、物価を含めて考えると生活の余裕を感じにくい人がいることが分かります。
出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」
だから「もっと細かく節約しなきゃ」と考えるより、自分の給与水準そのものに伸びしろがないかも一緒に確認しておきたいところです。
📝 私は本業の年収を見直したことで、使えるお金と時間が増えた
私の場合、手取りを増やすうえで一番大きな転機になったのは、28歳で本業を変えたことでした。
転職前はサービス業で働いていて、人間関係にはかなり恵まれていました。会社が嫌で辞めたわけではありません。
でも、給与と働き方を考えると、このまま何年働いても自分が望む生活に近づくイメージが持てなかったんですよね。
そこで28歳のとき、未経験から外資系企業の収益管理・販売戦略の仕事へ転職しました。
転職後に変わったこと
- 年収は以前の約2倍
- 残業は月40時間程度から月10時間程度へ
- リモートワークができるようになった
- 投資に回せるお金が増えた
- 睡眠や旅行など、自分で使える時間も増えた
もちろん、これは私個人の経験です。転職すれば誰でも同じように年収が上がる、という話ではありません。
ただ、この経験でかなり考え方が変わりました。
自分の収入は、今いる会社の給与テーブルだけで決まるわけではない。
同じ人でも、会社、業界、職種、評価されるスキルが変われば、給与水準も変わることがあります。
だから今は、手取りを増やしたい人ほど「あと何を削れるか」だけではなく、自分の経験が外ではいくらで評価されるのかも見てほしいなと思っています。
🧭 手取りを増やすなら、どんな順番で動けばいい?
おすすめは、「今すぐできること → 現職の伸びしろ → 外の相場」の順番です。
いきなり大きな決断をしなくて大丈夫ですよ。
STEP 1|給与明細と会社の制度を確認する
最初に見るのは、今あるものです。
- 基本給
- 賞与
- 残業代
- 各種手当
- 福利厚生
- 年末調整・控除の申告状況
ここなら今日確認できます。
STEP 2|今の会社で年収を上げられるか確認する
次に、1年後・3年後の給与を見ます。
昇進した場合はいくらになるのか。評価を上げるには何が必要なのか。給与水準の高い部署へ動く選択肢はあるのか。
ここに十分な伸びしろがあるなら、今の会社に残って収入を上げるのもいい選択です。
STEP 3|他社の年収レンジと比較する
最後に外の相場を見ます。
転職するためではなく、比較材料を増やすためです。
たとえば、今の年収が600万円だとしても、それだけでは高いか低いかは分かりません。同じ経験を求めている企業が650万円で採用しているのか、800万円なのか、それとも今の会社の条件がかなり良いのか。
外を見て初めて分かることがあります。
🔑 転職活動と、会社を辞めることは別です。
条件を比べてみて「今の会社のほうがいい」と分かったなら、それも立派な収穫です。自信を持って残れますよね。
本業年収を上げる考え方をもう少し掘り下げたい人は、昇給を待つ場合と転職で給与水準を変える場合の違いも参考になると思います。
💼 本業年収の相場を確認するなら、転職エージェントも使える
一人で求人を眺めるだけでは判断しにくい人は、転職エージェントに「今の経験なら、どのくらいの求人があるか」を聞く方法もあります。
私自身、転職活動をしていた頃に一番時間を使ったのは求人探しでした。仕事が終わってから複数の求人サイトを開いて、条件を一つずつ確認していたんです。
今なら、自分で探す方法だけに絞らず、エージェントやスカウトも使って「向こうから見つけてもらう」方法を組み合わせます。
転職サービスの違いから整理したい人は、ハイクラス転職エージェント・スカウト型・求人サイトの違いを先に見ると選びやすいですよ。
JAC Recruitmentはどんな人に向いている?
管理職・専門職など、これまで積み上げてきた経験を活かして本業年収を見直したい人なら、JAC Recruitmentは候補の一つです。
JAC Recruitmentはハイクラス・エグゼクティブ領域に強い転職エージェントで、求人紹介だけでなく、キャリア相談、レジュメ添削、面接対策、条件交渉なども無料の転職支援サービスに含まれています。
| サービス形態 | 転職エージェント型 |
|---|---|
| 向いている人 | 管理職・専門職・経験を活かして年収や役割を見直したい人 |
| 確認したいこと | 紹介求人の年収レンジ・役割・働き方・今後のキャリア |
| サポート | 求人紹介・キャリア相談・レジュメ添削・面接対策・条件交渉など |
| 利用料金 | 無料 |
大事なのは「登録したから転職する」ではなく、紹介される求人と今の条件を比べることです。
もし自分の希望に合う求人が少なければ、求人サイトやスカウト型も組み合わせれば、さらに広く選択肢を見られます。
逆に、今の会社の条件が良いと分かったら、そのまま残る判断もしやすくなりますよね。
💹 入金力を上げるなら「毎月いくら残るか」まで見る
資産形成をしている人なら、年収だけでなく「毎月いくら投資や貯蓄に回せるか」まで見るのがおすすめです。
私は転職後、収入と時間に余裕ができてからNISAなどの資産形成を始めました。
ここで実感したのが、利回りだけではなく「元本をいくら入れられるか」もかなり大事だということです。
年収が高くても残業が増えすぎれば、副業や勉強に使える時間が減るかもしれません。逆に、給与と働き方の両方が良くなれば、貯蓄・投資・勉強に回せる余白を作りやすくなります。
だから転職先を見るときも、年収だけではなく、残業、通勤、リモートワーク、休日まで一緒に確認したいですね。
📌 手取りを増やすときに比べたい4つ
- 毎月の手取り
- 賞与・手当・福利厚生
- 残業・通勤を含めた働く時間
- 毎月、貯蓄や投資に回せる金額
💬 手取りを増やす方法についてよくある質問
手取りを増やすには、まず何から始めればいいですか?
まずは給与明細と会社の制度を確認するのがおすすめです。基本給・手当・控除を見たうえで、今の会社で給与を上げられるか、外の相場も見る、という順番なら大きな決断をせずに進められます。
年収が上がれば、その分だけ手取りも増えますか?
額面年収が増えても、その増加分がそのまま手取りになるわけではありません。所得税や住民税、社会保険料なども関係するためです。ただ、本業収入を増やすことは手取りを増やす代表的な方法の一つです。
副業と転職、どちらを先に考えればいいですか?
どちらか一方に決めなくても大丈夫です。副業は収入源やスキルを増やしたい人、本業の給与水準を見直したい人は転職市場の確認が向いています。両方を小さく試して比較する方法もあります。
転職するつもりがなくても求人を見ていいですか?
もちろんです。求人を見ることと、応募・退職することは別です。外の年収レンジを知ってから「今の会社に残る」と決めてもいいですし、条件の良い選択肢が見つかった時だけ検討する方法でも大丈夫です。
📌 まとめ|手取りを増やすなら「削る・増やす・土台を変える」で考える
手取りを増やす方法は、節約や副業だけではありません。
- 年末調整や控除の申告内容を確認する
- 会社の手当・福利厚生を確認する
- 昇給・昇進・社内異動を検討する
- 副業で収入源とスキルを増やす
- 他社の給与水準を見て、本業年収を見直す
この5つを並べてみると、「自分は何から始めればいいか」が見えやすくなります。
節約を続けるのもいい。副業を育てるのもいい。今の会社で昇進を目指すのも、もちろんありです。
そのうえで、今の会社だけでは分からない「外での自分の値段」も、一度見ておく。
それだけでも、手取りを増やすための選択肢はかなり広がります。
👣 次に取る行動
今日は「他社なら自分はいくらなのか」を一度だけ確認してみてください。
転職するかどうかを決めるのは、そのあとで十分です。


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