会社が嫌いなわけじゃない。人間関係もそこそこ良好で、給料も、まあ生活はできている。
でも、ふとした瞬間に思うことがありませんか。
「このままで、いいのかな」って。
そう感じているなら、少しだけ立ち止まって読んでほしいんです。
実は、「辞めたいほど不満がある人」より、「辞めたいほどではない人」のほうが危ないこともあります。
不満がはっきりしている人は、動きます。求人を見たり、誰かに相談したり。
でも「辞めたいほどではない」人は、動く理由が見つからないまま、1年、2年と過ぎていくんですね。
気づいたら、選択肢が少しずつ狭くなっていた。そんなことも起きます。
この記事は、転職をすすめる記事ではありません。
「辞める・辞めない」を決める前に、まず自分のキャリアを”棚卸し”してみませんか、というお話です。
この記事で分かること
- なぜ「辞めたいほどではない」状態が、一番動きにくいのか
- 見直しを先送りすると、何が静かに起きるのか
- 転職しなくてもキャリアを見直せる、具体的な手順
- 市場価値を確認するのに向いている人・向いていない人
「辞めたいほどではない」が、一番動けない
強い不満を抱えている人は、意外と行動が早いんですね。
毎日残業でつらい、上司と合わない、給料が低すぎる。痛みがはっきりしていると、人は「変えなきゃ」と動けます。
厄介なのは、そこそこ満足している状態のほうです。
たとえば、こんな感じの人。
- 仕事はできる。でも刺激はない
- 給料に大きな不満はない。でも、ここ数年ほとんど上がっていない
- 職場の居心地は悪くない。でも、成長している実感もない
どれも「今すぐ辞めるほどじゃない」ですよね。
でも、この”ちょうどいいぬるさ”が、一番動く理由を奪ってしまうんです。
そう感じている自分を責める必要はありません。人は、痛みがないとなかなか動けない生き物ですから。
ただ、動かない時間にも、静かにコストは積み上がっています。
見直しを先送りすると、何が起きるのか
ここで、多くの人がこう思います。
「でも、今の会社に大きな不満はないし。わざわざ動くほうがリスクじゃない?」
その気持ち、すごく自然だと思います。慣れた環境を離れるのは、やっぱり怖いですよね。
ただ、見落としがちなことがひとつあって。
「何もしないこと」も、実はリスクを取っている状態なんです。
たとえば、こんな変化が静かに進みます。
- 同じ仕事を続けるうちに、スキルの幅が広がりにくくなる
- 業界の相場が上がっても、社内の昇給ペースが追いつかない
- 年齢が上がるほど、未経験の分野には挑戦しにくくなる
数年後に「そういえば、外の世界を全然知らないな」と気づいたとき。
そこから慌てて動くより、余裕があるうちに現在地を確認しておくほうが、ずっと楽なんですね。
「辞める・辞めない」の二択が、そもそもの落とし穴
ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。
多くの人は、キャリアを「辞めるか、残るか」の2択で考えてしまいます。
でも、その2択で考えるから、動けなくなるんです。
辞めるのは怖い。でも、残るのも何となく不安。だから、どちらも選べないまま時間だけが過ぎていく。
そこで提案したいのが、第三の選択肢です。
「辞める前に、キャリアを棚卸しする」 という習慣。
棚卸しって、そんなに難しいことではありません。
お店が定期的に在庫を数えるのと同じで、「今の自分に、どんな経験とスキルがあって、それが外の世界でどのくらい評価されるのか」を確かめるだけです。
これは、転職とはまったく別の行動なんですね。
健康診断を受けたからといって、すぐ入院するわけではないですよね。それと同じ感覚で大丈夫です。
転職しなくても、キャリアは見直せる
では、具体的にどうすればいいのか。
順番としては、この3ステップがおすすめです。
ステップ1:今の経験とスキルを書き出す
まずは、これまでやってきた仕事を、紙かスマホのメモに書き出してみてください。
「担当した業務」「工夫したこと」「出した成果」を、ざっくりでOKです。
自分では当たり前だと思っていることが、外から見ると立派なスキルだったりするんですよ。
ステップ2:同年代・同職種の水準を確認する
次に、自分と近い年代・職種の人が、どのくらいの年収や条件で働いているのかを調べます。
ここで大事なのは、平均年収だけを見ないこと。
平均は一部の高収入の人に引っ張られやすいので、できれば中央値や、同じ職種の水準もあわせてチェックしたいですね。
ステップ3:外からの評価を受け取ってみる
とはいえ、自分で調べるのには限界があります。
そこで役立つのが、スカウト型の転職サービスです。
これは、自分で求人を探しにいくのではなく、職務経歴を登録しておくと、企業やエージェントのほうから声をかけてくれる仕組み。
「どんな会社が、どのくらいの条件で、自分に興味を持つのか」が見えてきます。
つまり、登録=転職ではなく、”外から見た自分の値段”を知るための行動なんですね。
スカウト型サービスは、どんな人に向いている?
正直にお伝えすると、すべての人に必要なわけではありません。
向いているのは、こんな人です。
- 転職するかは決めていないけど、現在地だけは知っておきたい
- 忙しくて、自分から求人を探す時間がない
- しばらく、外からの評価を受けていない
逆に、こういう人は無理に使わなくても大丈夫です。
- 最近しっかり棚卸しをしたばかり
- 明確な目標があって、すでに動いている
サービスの特徴も、少しだけ触れておきますね。
- リクルートダイレクトスカウト:登録無料で審査もなく、ハードルが低めです。「すぐ転職するわけじゃないけど、まず登録だけ」という人に向いています
- doda X:無料で使えて、スカウトを待ちながら、求人紹介も受けられるタイプ
- ビズリーチ:ハイクラス求人に強く、思いがけない企業やポジションから声がかかることもあります
注意点も、正直にお伝えしますね。
登録すると、最初はスカウトメールがそれなりに届きます。全部に返信する必要はまったくないので、気になったものだけ見れば十分です。
それから、今の勤務先に知られたくない場合。会社名を「公開しない」設定にできるサービスもあるので、そこは登録のときに確認しておきたいですね。
まとめ
もう一度だけ、大事なことをお伝えします。
「辞めたいほどではない」は、動かない理由にはなっても、動かなくていい理由にはなりません。
強い不満がないからこそ、余裕を持ってキャリアを見直せる。むしろ、今がちょうどいいタイミングかもしれません!
辞める・辞めないは、外から見た自分を知ってから決めても、まったく遅くないんです。
次に取る行動
今日やることは、ひとつだけで大丈夫です。
スカウト型のサービスに登録して、”外から見た自分”の評価を、まず1件だけ受け取ってみる。
転職するかどうかは、それを見てから、ゆっくり決めましょう。
現在地が分かるだけで、「このままでいいのかな」というモヤモヤは、ずいぶん軽くなるはずですよ。



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