「転職はまだ早い」と「もう遅い」のあいだで、止まったままになっていませんか

キャリアの悩み

「転職、してみたい気もする。でも、まだ早いかな」 そう思っているうちに、気づけば数年たっていた。そんな人、けっこう多いんですよね。

20代後半から30代前半って、ちょうど迷いやすい時期だと思います。 仕事にも慣れて、それなりに任される。でも、この先ずっとここでいいのかは分からない。

「若いうちに動いたほうがいい」と言われると、まだ早い気もする。 かといって「30を過ぎると厳しくなる」と聞くと、もう遅いのかもと焦る。

……どっちなんだ、という話ですよね。

先に結論だけお伝えしますね。 20代後半〜30代前半は、「早すぎ」でも「遅すぎ」でもなく、転職市場でいちばん動きやすい時期です。これは気持ちの問題ではなくて、国の調査の数字にもはっきり出ています。

この記事では、その数字を見ながら「今の自分は動くべきなのか」を落ち着いて判断できるように整理していきます。「転職は何歳までできるのか」という不安にも、データで答えていきますね。焦って辞める話ではありません。まずは自分の立ち位置を知るところから、で大丈夫ですよ。

📋 この記事で分かること

  • ✅ 20代後半〜30代前半が、転職市場でどう見られているか(数字ベース)
  • ✅ 「転職は何歳まで?」への、データに基づいた答え
  • ✅ 「もう遅い」が思い込みになりやすい理由
  • ✅ 年齢で損をしないための、行動の順番
  • ✅ 転職を決める前に、まず試せる小さな一歩

🤔 「まだ早い」も「もう遅い」も、正しく見えてしまう理由

まず、あなたの感覚は間違っていません。 「まだ早い」も「もう遅い」も、どっちも一理あるように見えるんですよね。だから迷う。

「まだ早い」と感じる背景には、たぶんこういう気持ちがあります。

  • 今の会社が、そこまで嫌いなわけじゃない
  • 辞めるほどの決定的な不満はない
  • 動いて失敗したら、と思うと怖い

一方で「もう遅い」と感じるのは、こんな声を聞くからだと思います。

  • 「35歳の壁」という言葉
  • 未経験だと年齢で不利、という話
  • まわりが着々とキャリアを積んでいるように見える焦り

どちらも、ふわっとした不安なんですよね。 はっきりした事実というより、「なんとなくそう聞く」レベルの話。

やっかいなのは、この「なんとなく」のまま止まっていると、いちばんもったいない時期が静かに過ぎていくことなんです。

⏳ よくある「止まったまま」のパターン

たとえば、こんな流れ、心当たりありませんか。

28歳。仕事は回せるようになった。でも給料は新人の頃とそんなに変わらない。「まあ、そのうち上がるだろう」と思って、そのまま2年。

30歳。役割は増えたのに、年収はほぼ横ばい。「今さら動くのもな」と思って、また1年。

……気づくと、動くのがどんどん怖くなっている。

これ、能力の問題でも、やる気の問題でもないんです。ただ、動く順番と情報が足りていないだけ。そういうケースが、すごく多いんですよね。

📊 数字で見ると、20代後半〜30代前半はどんな時期?

ここが今日いちばん見てほしいところです。 気持ちの話ではなくて、実際のデータで確認しますね。

厚生労働省が毎年おこなっている「雇用動向調査」という調査があります。2024年分(2025年8月公表)の結果を見ると、年齢によって転職の動きにはっきり差が出ていました。

「転職入職率」、つまり その年に前職ありで新しく入社した人の割合 を年齢別に見ると、こんな感じです。

年齢男性女性
25〜29歳15.1%16.8%
30〜34歳10.3%13.2%
35〜39歳7.9%10.5%
全体の平均は9.7%/出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査」(2025年8月公表)

全体の平均は9.7%なので、20代後半〜30代前半は、平均よりかなり動きが活発な時期なんですね。

ポイントは2つです。 ひとつは、25〜29歳あたりがピークで、いちばん人が動いていること。 もうひとつは、30代前半でもまだ十分高くて、「もう遅い」どころではないこと。

急に崖のようにガクンと落ちるわけじゃないんです。ゆるやかに下がっていくので、「30になった瞬間アウト」みたいなことは起きていません。

💰 お金の面でも、若いほうが有利に出やすい

もうひとつ、大事なデータがあります。 転職した人のお給料が、前の職場と比べて増えたか減ったか、という数字です。

同じ調査(2024年)だと、転職した人のうち収入が「増えた」人の割合は、

  • 20〜24歳:50.5%
  • 25〜29歳:46.3%
  • 30〜34歳:46.1%

このあたりの年代は、だいたい半分近くの人が「前より収入アップ」なんですね。 しかも「増えた人」から「減った人」を引くと、20代後半〜30代前半はしっかりプラス(+17〜22ポイントほど)。増えた人のほうが、減った人よりずっと多い、ということです。

参考までに、この差は50代後半になると逆転して、「減った人」のほうが多くなります。 つまり、収入を上げる方向に動きやすいのは、やっぱり若い時期のほうだというのが、数字にも出ているわけですね。

もちろん、これは「転職すれば必ず上がる」という話ではありません。減る人も一定数います。 ただ、「20代後半〜30代前半は、条件が良い方向に転びやすい時期」だとは言えそうです。ここは知っておいて損はないですよ。

ちなみに2024年は、転職した人全体で見ても「収入が増えた」割合が40.5%と、ここ10年でいちばん高い水準でした。全体の空気としては、悪くないタイミングに見えます。

📌 ここまでのミニまとめ

  • この年代は、転職する人がいちばん多い(=動きやすい)
  • 収入が上がる方向に転びやすい(半分近くが収入アップ)
  • 年齢とともに条件は変わるが、崖のように落ちるわけではない

📝 私自身の話:28歳、「まだ早いかな」と思っていた

私自身、転職したのは28歳のときでした。正直「まだ早いかな」という気持ち、けっこうあったんです。 仕事にも慣れて、人間関係にも恵まれていて、辞める強い理由があったわけでもなくて。

それでも動こうと思えたのは、上司たちの姿を見たからでした。 同年代と比べても給与は高いとはいえず、責任だけが増えていく。「数年後、自分もこうなりたい?」と考えたとき、答えは正直「いいえ」だったんですよね。

結果として、未経験の仕事に飛び込んで年収は約2倍、残業は月40時間ほどから月10時間ほどに減りました。 振り返ると、20代のうちに動けたことで、選べる求人の幅が広かったなと感じています。あのとき「まだ早い」で止まっていたら、今の働き方はなかったかもしれません。

🎂 そもそも「転職は何歳まで」できるの?

結論から言うと、転職に「何歳まで」という明確な上限はありません。 募集や採用のときに、年齢を理由にはじくことは、法律でも原則として禁止されています(一部、例外はあります)。

実際、さきほどの「転職入職率」を年齢が上の層まで見ていくと、40代でも男性6.8%・女性10.2%、50代前半でも男性5.1%・女性8.2%と、ゼロにはなりません。何歳になっても、転職している人はちゃんといるんですね。

ただ、正直に言うと、年齢が上がるほど求人の幅や、求められる経験のレベルは変わっていきます。 「未経験からの挑戦」がしやすいのは、やっぱり若い時期のほう。ここは事実として、押さえておきたいところです。

だからこそ、なんですよね。 選択肢がいちばん広いのは、20代後半〜30代前半の「今」。 「何歳まで大丈夫か」を気にしている人ほど、実はまだ余裕のある位置にいることが多いんです。

💭 「もう遅い」は、思い込みのことが多い

ここで、あなたの中にある反論に先回りしますね。

🙋

でも、そういうのって一部の優秀な人の話でしょ?

そう思う気持ち、すごく分かります。

でも、さっきの数字は特別な人だけを集めたものじゃないんです。ごく普通に転職した人ぜんぶを含めた、平均の数字なんですね。だから「自分には関係ない」と切り捨てるのは、ちょっともったいない。

「35歳の壁」という言葉もよく聞きますよね。 確かに、35歳を過ぎると求人の幅がだんだん変わってくるのは事実です。でもそれは「20代後半〜30代前半が遅い」という意味ではなくて、むしろ その手前の今こそ、選択肢がいちばん広い時期 だということでもあります。

「もう遅い」と焦っている人ほど、まだ全然遅くない位置にいることが多い。

言い換えると、「もう遅い」と感じている今が、いちばん動きやすいタイミングだったりするんです。逆説的ですけど、ここは大事なところですね。

🧭 年齢で損しないために、順番を間違えないこと

ここまでで、「思ったより悪いタイミングじゃないかも」と感じてもらえたら嬉しいです。 そのうえで、よくある失敗の話をひとつ。

いちばんもったいないのは、いきなり「辞めるか、辞めないか」で悩むこと なんですよね。

これ、順番が逆なんです。 辞める・辞めないは、いちばん最後に決めればいい話。その前にやることがあります。

⚠️ やりがちな順番

  1. 悩む
  2. 疲れる
  3. 勢いで辞める
  4. 焦って探す

条件を冷静に選べないまま決めがち。

✅ おすすめの順番

  1. 自分の市場価値を知る
  2. 求人やスカウトを見る
  3. 比べる
  4. それから決める

情報がそろってから、落ち着いて判断できる。

最初のステップは「辞めること」じゃなくて「知ること」。 ここを分けて考えるだけで、だいぶ気持ちがラクになりますよ。

ここが大事なポイント

転職活動を始めることと、会社を辞めることは、まったく別ものです。 調べるだけなら、今の仕事を続けたままでできますからね。

🚀 転職を決める前に、まずやってみてほしいこと

じゃあ、具体的に何から始めればいいのか。 おすすめは、スカウト型のサービスに登録して、自分に来るスカウトを眺めてみることです。

スカウト型というのは、自分から一社ずつ応募するのではなくて、職務経歴を登録しておくと、興味を持った企業やエージェントから声がかかる仕組みのサービスですね。ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどが、このタイプにあたります。

なぜこれをすすめるかというと、20代後半〜30代前半の「まだ動くと決めたわけじゃない」段階に、すごく合っているからなんです。

🔍 スカウト型・エージェント型・求人サイト型、何が違う?

転職サービスは、大きく3つのタイプに分かれます。今の自分に合うのはどれか、ざっと見比べてみてくださいね。

タイプ動き方向いている人
スカウト型経歴を登録して待つ。企業やエージェントから声がかかる今すぐ動く気はないが、市場価値を知りたい/忙しい人
エージェント型担当者に相談し、求人紹介や面接対策を受ける進め方に不安がある/手厚くサポートしてほしい人
求人サイト型自分で検索して応募する行きたい会社や条件が、すでに決まっている人

「まだ動くか分からない」「時間がない」という今の段階なら、まずはスカウト型が気楽で相性がいいかなと思います。

こんな人に向いています

  • ✅ 今すぐ辞める気はないけど、自分の価値は知っておきたい人
  • ✅ 忙しくて、じっくり求人を探す時間がない人
  • ✅ どんな会社が自分に興味を持つのか、まず見てみたい人

何を確認するために使うのか

  • 自分の経歴に、どんな企業から・どのくらいの年収でスカウトが来るか
  • 今の会社での評価と、社外での評価がどれくらい違うか

登録して届くスカウトを見れば、「自分は他社でこのくらいに見られているんだ」という相場観が、なんとなくつかめます。ここが、いちばんの収穫なんですよね。

メリット

  • 登録するだけで、市場価値のヒントが受け取れる
  • 応募しなくても、情報だけ集められる
  • 登録=転職ではないので、気軽に始められる

⚠️ 注意点・向いていない人

  • スカウトが必ずたくさん来るとは限りません(経歴や職種によります)
  • 条件が良さそうに見えても、実際の働き方や残業まではスカウトだけでは分かりません。気になる会社は、面談でしっかり確認したいですね
  • すでに行きたい会社が決まっている人は、スカウトを待つより、自分で応募したりエージェントに相談したりするほうが早いかもしれません

大事なのは、登録して終わりにしないこと。 届いたスカウトを見て、「この年収、今より高いな」「この職種でも声がかかるんだ」と、自分の立ち位置を確認するところまでやってみてくださいね。そこまでやって、初めて意味が出てきます。

公式サイト:コンサル転職ならMyVision

❓ よくある質問

Q. 転職は何歳までできますか?

A. 「何歳まで」という明確な上限はありません。募集・採用で年齢を理由にはじくことは、法律でも原則として禁止されています(例外あり)。実際のデータでも、40代・50代で転職している人は一定数います。ただし年齢が上がるほど求人の幅や求められる経験は変わるので、選択肢が広い20代後半〜30代前半のうちに動きやすいのは確かです。

Q. 30代前半からでも、もう遅いですか?

A. 遅くありません。30〜34歳の転職入職率は男性10.3%・女性13.2%と、全体平均の9.7%を上回っています。収入が上がる方向にも転びやすい年代です。「もう遅い」と感じている今こそ、動きやすいタイミングであることが多いですよ。

Q. スカウト型に登録すると、今の会社にバレませんか?

A. 多くのサービスには、特定の企業に自分の情報を見せない「ブロック設定」があります。今の勤務先を登録しておけば、原則としてその会社からは見えないようにできます。設定方法はサービスによって違うので、登録時に確認しておくと安心ですね。

Q. 登録したら、必ず転職しないといけませんか?

A. いいえ。登録=転職ではありません。スカウトを見て「今はいいかな」と思えば、応募しなくてまったく問題ないんです。まずは自分の市場価値を知るための情報収集、という使い方で大丈夫ですよ。

✅ まとめ

最後に、今日の話を短くまとめますね。

  • 20代後半〜30代前半は、「早すぎ」でも「遅すぎ」でもなく、転職市場でいちばん動きやすい時期
  • 数字で見ても、この年代は動く人が多く、収入も上がりやすい方向に出やすい
  • 転職に「何歳まで」の上限はない。ただし選択肢が広いのは、やっぱり今の年代
  • 「もう遅い」は思い込みのことが多い。焦っている人ほど、まだ間に合う位置にいる
  • いきなり辞めるか悩むより、まず自分の市場価値を知るのが正しい順番
  • 調べるだけなら、今の会社を続けたままできる

転職するかどうかは、求人やスカウトを見てから決めても遅くありません。 今の会社だけで自分を判断してしまうのは、少しもったいないんですよね。

👣 次に取る行動

今日やることは、ひとつだけで大丈夫です。

スカウト型サービスに、職務経歴をざっくり登録してみる。

完璧に書き込まなくても、まずは登録して、どんなスカウトが来るか眺めてみるところから。 それだけで、「自分は今、どのくらいに見られているのか」が、少し見えてきますよ。

辞める決断は、そのあとでゆっくり考えればいいですからね。

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