年収は、上げたい。 でも、今より忙しくなるのは正直こわい。
そんなふうに、どこかでブレーキを踏んでいませんか。
「給料を上げたいなら、それなりに働かなきゃいけないよね」。なんとなく、そう思い込んでいる人はけっこう多いですよね。だから求人を眺めても、年収の高い会社ほど「どうせ激務でしょ」と、最初から選択肢を消してしまう。
でも、それって本当にそうなのかな、と思うんです。
結論から言いますね。「年収UP=激務」は、思い込みであることが多いです。年収と働きやすさは、どちらかをあきらめるものではなくて、”両方”を条件にして選べるもの。今日は、そのための現実的な進め方をお話ししますね。
この記事で分かること
- 「年収を上げるなら激務は覚悟」が思い込みだといえる理由
- 収入と働きやすさを両立できる求人の、探し方の順番
- 残業やリモートなどの「働き方の条件」を、面談で確認する方法
- 今すぐ転職しなくても、まず自分の市場価値だけ知る方法
読み終わるころには、「年収か、働きやすさか」の二択から抜け出せているはずです。
「年収を上げるなら、激務は覚悟」って、本当?
まず、多くの人が信じている常識から。 「収入を上げたいなら、その分きつくなるのは当たり前」。
たしかに、そう見える場面はあります。でも、データを見ると少し景色が変わるんです。
厚生労働省の令和6年「雇用動向調査」によると、2024年に転職した人のうち、前の職場より賃金が**「増加」した人は40.5%**。そのうち「1割以上増えた」人が29.4%でした。一方で「減少」した人は29.4%。つまり、転職で年収が上がった人のほうが、下がった人より多い結果になっています。
ここで大事なのは、年収が上がった人が「一部の特別な人だけ」ではない、ということ。4割近い人が経験していることなんですね。
そして、その全員が激務になったわけでは、もちろんありません。年収と労働時間は、実は別々の話なんです。
なぜ「年収UP=激務」と思い込んでしまうのか
原因は、たぶんシンプルです。 今の会社の中”だけ”で年収を上げようとしているから、なんですね。
社内で収入を上げる方法って、多くの場合「役職を上げる」か「残業を増やす」の二択になりがちですよね。昇進すれば責任も仕事量も増える。残業を増やせば残業代は出るけど、その分、自分の時間は削られる。だから、年収と忙しさが比例して感じられる。
でも、これはあくまで”今の会社のルール”の話です。
会社を一歩出て転職市場を見ると、話が変わります。同じくらいの年収でも、残業が少ない会社、リモート中心の会社、裁量労働で時間を自分で組める会社。働き方の選択肢が、ぐっと広がるんです。
よくある間違いは、「年収」だけで求人を見てしまうこと
ここで、つまずきやすいポイントを一つ。 求人票の年収の数字だけを見て応募してしまうこと、なんですね。
年収600万円と書いてあっても、中身をよく見ると「みなし残業45時間込み」だったりします。つまり、月45時間くらい残業して、やっとその金額。時給に直したら、今とほとんど変わらない。なんてことも起きます。
これは、避けたいところです。
ちなみに残業には、法律で上限があります。原則は月45時間・年360時間。特別な事情があっても、年720時間、1か月100時間未満、複数月の平均で80時間以内、と決まっています(労働基準法)。求人を見るときは、この枠のどのあたりで働くことになるのかを、なんとなくでもイメージしておくと安心ですね。
見るべきなのは、年収の数字そのものより、「その年収を、どんな働き方で得るのか」。ここがずれると、「年収は上がったのに、前より疲れている」という、一番もったいない結果になってしまいます。
収入と働きやすさを両立する、求人の探し方
じゃあ、どうやって両立させるのか。 やることは、そんなに難しくありません。順番に見ていきますね。
手順1:先に「譲れない条件」を決めておく
求人を見る前に、自分の中の線引きを先に決めます。
- 年収は、最低いくら以上ほしいか
- 残業は、月どのくらいまでなら許せるか
- リモートや出社は、どうしたいか
- 転勤は、あり? なし?
先に決めておくと、条件のいい年収に目がくらんで、働き方を妥協してしまう失敗を防げます。軸が一本通っている感じですね。
手順2:「条件まで相談できる場所」を使う
ここが、意外と知られていないところ。
自分で求人サイトを検索するだけだと、働き方の実態まではなかなか見えません。でも、スカウト型のサービスやエージェントを使うと、求人票に載っていない情報まで聞ける場合が多いんです。残業の実態、繁忙期の忙しさ、リモートの運用、評価のされ方。このあたりですね。
特にエージェント型は、企業と直接やり取りしている担当者がつくので、「この会社、実際どうですか?」が確認しやすい。年収だけでなく、働き方の条件まで一緒に整理してくれます。
手順3:面談で「働き方」を必ず聞く
そして、面談やカジュアル面談のとき。 遠慮せずに、働き方のことを聞いてしまってOKです。
- 残業は、平均で月どのくらいか
- 繁忙期はいつで、どのくらい忙しいか
- リモートや時短の実績はあるか
- どういう評価で、年収が決まるのか
「年収を上げたい、でも働き方も大事にしたい」。この希望は、わがままではありません。むしろ、ちゃんと伝えたほうが、入ってからのミスマッチが減りますよ。
転職サービスの選び方(メリットと注意点)
「両立」を狙うなら、サービスの使い分けが効いてきます。ざっくり2タイプに分けて説明しますね。
スカウト型:まず市場価値を知りたい人に
登録しておくと、企業やヘッドハンターから声がかかる仕組みです。ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどが代表的ですね。
いちばんのメリットは、登録=転職ではないこと。放っておいても、どんな会社が、どのくらいの年収で、どんな働き方で自分を評価してくれるのかが見えてきます。まさに「今の自分の値段」を知る感覚です。
向いているのは、今すぐ動く気はないけれど、市場での立ち位置は知っておきたい人。 注意点としては、職務経歴書が薄いとスカウトが届きにくいこと。ここは少しだけ、手をかけておきたいところですね。
エージェント型:働き方の条件まで詰めたい人に
担当者がついて、求人の紹介から面接対策、条件のすり合わせまで手伝ってくれるタイプです。doda XやJACリクルートメントなどが、この系統ですね。
メリットは、働き方の条件まで面談で相談できること。「年収はこのくらい、でも残業はここまで」という、両立の交渉がしやすいんです。
向いているのは、年収も働き方も妥協したくない人。 逆に、自分のペースで淡々と探したい人には、担当者とのやり取りが少し煩わしく感じるかもしれません。その場合は、まずスカウト型だけでも十分だと思います。
どちらか迷うなら、両方に登録して、届く求人を眺めるところから始めるのが現実的かなと思います。どちらも無料ですし、合わなければ使わなければいいだけなので、気は楽ですよ。
こんな人に、この記事は向いています
- 年収は上げたいけれど、今より忙しくはなりたくない人
- 今の会社では「昇進か残業」でしか年収が上がらないと感じている人
- 「年収の高い求人=激務」だと思い込んで、選択肢を狭めていた人
逆に、今の年収にも働き方にも満足していて、当分動く気がまったくない人は、無理に何かする必要はありません。ただ、その場合でも、自分の市場価値だけはたまに確認しておくと、いざというときに慌てずにすみますよ。
まとめ
最後に、大事なことをもう一度。
年収と働きやすさは、どちらかを捨てるものではありません。 “両方”を条件にして、選べるものです。
今の会社の中”だけ”で考えると、「年収を上げる=忙しくなる」に見えてしまいます。でも、外に出れば、同じ年収でも働き方を選べる求人は、ちゃんとあります。大事なのは、年収の数字だけでなく、その働き方まで一緒に見ること。それだけで、選べる未来がずいぶん変わってきますよ。
次に取る行動
まずやることは、一つだけ。 スカウト型のサービスに登録して、届く求人の「年収帯」と「働き方の条件」を眺めてみること。
登録は無料で、転職を決める必要もありません。届いたスカウトを見て、「へえ、この年収で、この働き方もあるんだ」と知るだけで十分です。
そこから先、動くかどうかは、選択肢を見てから決めても遅くありませんよ。



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