昇給を待つより速い。年収を上げる一番の近道が「転職」な理由

年収アップ・市場価値

「このまま真面目に働いていれば、いつか給料は上がる」

そう思って、今の会社で頑張っている人は多いですよね。

でも、その”いつか”って、具体的にいつなんでしょう。

年収は上げたい。入金力も増やしたい。それなのに、給与明細を見ても去年とほとんど変わっていない——。もし今、そんなモヤモヤを抱えているなら、待つ場所を間違えているのかもしれません。

正直にお伝えすると、年収をいちばん速く動かせるのは、社内の昇給を待つことではなく「外の相場を確認すること」だったりします。

この記事では、なぜ昇給を待つと遅いのか、そして”辞めずに”年収を動かす第一歩まで、順番にお話ししますね。

この記事で分かること

  • 社内の昇給が「思ったより上がらない」仕組み
  • 転職で年収が動く人のリアルな割合(公的データ)
  • でも「転職=必ず上がる」ではない、という正直な話
  • 今日からできる、いちばんハードルの低い一歩

昇給を待つと、なぜ遅いのか

まず、昇給のスピード感を数字で見てみますね。

2025年の春闘は、実はかなりの当たり年でした。連合の最終集計だと、定期昇給を含めた賃上げ率は約5.25%、金額にして月1万6,399円。1991年以来、34年ぶりの高水準だったんです。

「5%も上がるなら十分じゃない?」

そう思いますよね。でも、ここに落とし穴があります。

この5.25%のうち、純粋な”底上げ”にあたるベースアップ分は約3.7%だけ。残りは定期昇給、つまり年齢や勤続で自動的に上がっていく分なんです。

しかも、これは34年ぶりと言われるほどの好条件の年の話。経団連の集計を見ると、2013〜2022年ごろの賃上げ率は大手でも2%前後、中小企業は1%台が普通でした。

つまり、例年のペースで考えると、真面目に勤め上げても年に2〜3%ずつ、じわじわ上がっていくのが現実。年収400万円の人なら、1年で8〜12万円くらいの上がり幅ですね。

昇給が悪いわけではありません。ただ、これを何年も積み重ねて、ようやく数十万円。「速い」とは言いにくいのが正直なところです。

転職だと、何が変わるのか

では、外に出るとどうなるか。

厚生労働省の「令和6年 雇用動向調査」によると、転職した人のうち、前の職場より年収が「増えた」人は40.5%。「減った」人が29.4%、「変わらない」人が28.4%でした。

注目したいのは、その中身です。

年収が上がった人のうち、約7割は「1割以上」のアップ。年収400万円の人なら、一度の転職で40万円以上増えた計算になります。

社内で1割上げるのに何年もかかる一方で、動いた人は一度で1割を動かしている。ここが「近道」と呼ばれる理由なんですね。

しかも、この「増えた」割合は前の年から3.3ポイントも上がっています。人手不足で、中途採用の給料がじわじわ底上げされているんです。

「でも、転職って必ず上がるわけじゃないよね?」

はい、その通りです。ここは正直にお伝えしますね。

さっきのデータをもう一度見ると、上がった人は約4割。裏を返せば、6割近くは横ばいか、むしろ下がっています。

だから「転職すれば年収アップ!」と単純に言うつもりはありません。焦って辞めて、前より条件が悪くなる人も、ちゃんといます。

でも、ここで大事なのは——

上がるかどうかは、”求人を見る前”には分からない、ということ。

自分がいくらでスカウトされるのか、どんな会社が興味を持つのか。それを確認してからでも、辞めるかどうかの判断は遅くないんです。

なぜ、外に出ると値段が変わるのか

そもそも、なぜ社内と社外でこんなに年収が違うのでしょう。

理由はシンプルで、値付けの基準が違うからです。

社内の給料は、社内のバランスで決まります。同期や先輩とのつり合いですね。一方の転職市場では、「今この経験にいくら払うか」という外の相場で値段がつきます。

つまり、あなたの経験が社内では”普通”でも、人手が足りない業界から見れば”喉から手が出るほど欲しい”ということが、わりと普通に起きます。

本来なら評価される経験なのに、今の会社の制度では十分に反映されていない。そういう人ほど、外の相場を知った瞬間に「え、そんなに?」となりやすいんですね。

節約や投資で入金力を増やそうとしても、元手になる本業の年収が低いままだと、どうしても伸びしろは限られます。運用の利回りを1%上げるより、本業の年収を1割上げるほうが、手元に残るお金へのインパクトは大きかったりするんです。

「昇給を待つ」と「相場を確認する」の違い

ここまでを、いちど整理しますね。

  • 昇給を待つ:年2〜3%ずつ、何年もかけて上げていく。上がる確実性はあるけれど、ペースは遅い
  • 相場を確認する:一度で1割動く可能性がある。ただし全員が上がるわけではない

どちらが正解、という話ではありません。ただ、「相場を確認する」ほうは、辞めなくてもできる。ここが大きな違いです。

昇給はコツコツ続けつつ、外の値段だけ先に知っておく。これがいちばんリスクの低い進め方かなと思います。

まず何をすればいい? 順番はこの3つ

いきなり転職活動を始める必要はありません。順番はこうです。

  1. 職務経歴をざっくり書き出す(これまでの仕事・成果・今の年収)
  2. ハイクラス向けのスカウトサービスに登録して、届くスカウトの年収レンジを見る
  3. 気になる求人やヘッドハンターがいれば、話だけ聞いてみる

ポイントは、1〜2までなら”ほぼノーリスク”だということ。辞める決断は、そのずっと先で大丈夫です。

相場を知るのに使えるサービス

「外の値段」を知るのに向いているのが、登録して待つスカウト型と、交渉まで任せられるエージェント型です。

代表的なものを、正直な注意点つきで挙げておきますね。

  • リクルートダイレクトスカウト:登録無料で、登録時の審査もなし。誰でも登録できるので、まず相場を知りたい人の入口に向いています。年収800万円前後〜のハイクラス求人が中心です
  • ビズリーチ:ハイクラス特化のスカウト型。登録時に審査があり、一部のスカウト返信や応募は有料プランが必要ですが、無料のままでも企業からの「プラチナスカウト」の中身は確認できます。市場価値を測るだけなら十分ですね
  • doda X:無料で、スカウトを待ちながら求人紹介も受けられるバランス型
  • JACリクルートメント:担当者がつくエージェント型。書類添削から面接対策、年収交渉まで任せられるので、「自分で交渉するのは苦手」という人に向いています

向いているのは、こんな人です。

  • 転職するかは未定でも、自分の相場だけは知っておきたい
  • 忙しくて、自分で求人を探す時間がない
  • 何年も、外からの評価を受けていない

逆に、こういう人は急がなくて大丈夫です。

  • 最近しっかりキャリアの棚卸しをしたばかり
  • 近いうちに昇進や希望の異動が決まっている

注意点も正直に。登録すると、最初はスカウトがそれなりに届きます。全部に返信する必要はないので、気になったものだけ見れば十分です。今の会社に知られたくない場合は、会社名を「非公開」に設定できるサービスを選んでおくと安心ですね。

そして、いちばん大事なこと。「無料だから登録する」で終わらせないことです。登録したら、届いたスカウトの年収レンジ・職種・求められている経験を必ずチェックしてください。そこに、今の会社では見えなかった”あなたの本当の値段”が映っています。

まとめ

最後に、大事なところだけもう一度。

  • 社内の昇給は、好条件の年でも年5%前後、例年は2〜3%。積み上げには時間がかかる
  • 転職で年収が上がった人の約7割は「1割以上」アップしている(厚労省・令和6年 雇用動向調査)
  • ただし、上がるのは約4割。全員ではないので、いきなり辞めるのは避けたい
  • だからこそ、辞めずに「相場を確認する」のが、いちばん速くて安全

年収が上がらないのは、あなたの頑張りが足りないからではないのかもしれません。ただ、その頑張りに”外の値段”がついていないだけ、ということは十分あり得ます。

次に取る行動

今日やることは、ひとつだけで大丈夫です。

ハイクラス向けのスカウトサービスに登録して、自分にどんな年収のスカウトが届くかを見てみる。

転職するかどうかは、その数字を見てから、ゆっくり決めれば大丈夫。まずは、今の自分の”値段”を知るところから始めてみませんか。

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